[2021年版]ITパスポートのクセつよめな問題文の歩き方! Part3

ITパスポート攻略,ITパスポート

前回の続き

今回は2つ目の「最も適切なものはどれか?」を説明します。

・パターンA) 適切なものはどれか?

パターンB) 最も適切なものはどれか? ← 今回はここ

パターンC) 〇〇はどれか?

パターンD) 全てあげたものはどれか?

パターンE) いくら/いくつ/どれくらいか?

パターンB) 最も適切なものはどれか?

ず本パターンの問題文について紹介します。

問68 全ての通信区間で盗聴されるおそれがある通信環境において、受信者以外に内容を知られたくないファイルを電子メールに添付して送る方法として,最も適切なものはどれか。

令和3年度分 問68より

問題文の文末をみてください。赤線を引いた箇所に「最も適切なものはどれか。」と記載されています。これが本パターンです。

まず「適切」に加えて「最も」つきました。これはもはや嫌がらせといっていいと思います。普通に「どれか?」で何がまずいのでしょうか。。

まずこのパターンについて大まかに整理しています。

1. 問題文は正しいので、回答も正しいものを1つ選択する。

2. 選択肢が単語を選択する場合は、選択肢は正しいものを1つ選ぶだけ。

3. 選択肢は、基本的にあっています。ただし問題文との関係性で正しいものは1つだけです

ここでは、3番目が本題です。実際の問題を解きながら説明していきます。

問68 全ての通信区間で盗聴されるおそれがある通信環境において、受信者以外に内容を知られたくないファイルを電子メールに添付して送る方法として,最も適切なものはどれか。

ア: S/MIME を利用して電子メールを暗号化する。
イ: SSL/TLS を利用してプロバイダのメールサーバとの通信を暗号化する。
ウ: WPA2を利用して通信を暗号化する。
エ: パスワードで保護されたファイルを電子メールに添付して送信した後,別の電 子メールでパスワードを相手に知らせる。

令和3年度分 問68より
Step1. 「最も適切なものはどれか。」は何を聞いているかを特定する。

受信者以外に内容を知られたくないファイルを電子メールに添付して送る方法として,最も適切なものはどれか。

この設問が赤字の部分について回答する必要があることが明らかになります。

更にこの問題の条件が前段で「全ての通信区間で盗聴されるおそれがある通信環境において」と書かれています。

Step2.聞かれていることがどんな意味を持つか思い出す

聞かれていることの意味をもう少し砕きましょう。条件の選択は以下の条件を満たす必要があります。

・受信者以外に知られたくない = 個人に限定された暗号化についての話であること

・電子メールに添付して送る方法であること

このように分解することで、選択肢を選ぶための労力は飛躍的に簡単になります。

Step3. 明らかに間違っている選択肢を除外する

Step2で明らかになった「電子メールに添付して送る方法」であることを思い出してください。

これにより「ウ」は電子メールについて触れていませんので、除くことができる。

Step4. ミスリードを誘う問題を排除する。

ここで本題で、残りは3つになりますので、2つの間違いを探すことになります。ただし正解が分かっている場合は、間違いを探す必要はありません。

ア: S/MIME を利用して電子メールを暗号化する。
イ: SSL/TLS を利用してプロバイダのメールサーバとの通信を暗号化する。
ウ: WPA2を利用して通信を暗号化する。
エ: パスワードで保護されたファイルを電子メールに添付して送信した後,別の電 子メールでパスワードを相手に知らせる。

さてここでStep1で確認した前文「全ての通信区間で盗聴されるおそれがある通信環境において」の力を借ります。

では、イについて検討していきましょう。

SSL/TLSで暗号化しているのはプロバイダまでになります。

プロバイダからメールの送信先までは暗号化されたと記載されていないので、誤りとなりますので、除くことができます。

残りは、アとなります。S/MIMEはファイル自体を暗号化しますので、安全となります。

本パターンのまとめ

これまでの話からこのパターンの問題の解き方についてのまとめです。

・その設問が何を聞いてるのか、素早く見つけましょう。

・明らかに問題文と関係ないことが書かれています。まず除きましょう。

・問題の前提条件があります、その条件と合致しない選択肢があればそれを除きましょう。

このように、ミスリードする問題が多いのがITパスポートの特徴です。そのため、過去問などをこなすなどすることで、慣れていく必要があります。

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