[最新版]かんたん合格ITパスポート過去問題集 2021年版 の感想・評価・レビュー

こんにちは、三島某「@mishima_books」です。
今回は「かんたん合格ITパスポート過去問題集」(以降、本書と記載)を読んでみました。
ITパスポートの概要や本サイトのレビュー方法について知りたい方は「ITパスポート レビューの考え方」を一読してください。
「かんたん合格ITパスポート過去問題集」はどんな本?

参考書ではなく、問題をどんどん解いていきたい方であればこの1冊です。コストパフォーマンスでいえば最強の1冊だと思います。
評価:4.2

発行元 | 株式会社インプレス |
著者 | 間久保 恭子 |
初版発行 | 2020年12月11日 |
定価 | 1,290円 |
ホームページ | 公式サイト |
電子書籍版 | 有 |
その他 | 電子版無料ダウンロード 過去問アプリ有り |
こんな人におすすめ
・参考書は持っている、過去問を解きたいけど解説は欲しい
・参考書はいらん、問題がひたすら欲しい
こんな感じで使って欲しい
ITパスポートの参考書を持っている方
- ひたすら問題を解いていきましょう。専用サイトには平成30年度を収録したPDFがあります。
- 隙間時間を使って過去問アプリを使って、とにかく慣れていきましょう。
- 解説を使うのか、所持している参考書を使うのかというのは、習熟度によります。
ITパスポートの参考書を持っていない方
- 第1章から第3章まで解いて->解説を読むを2回くらい繰り返しましょう。
- 計算問題必須テクニック、シラバス4.0/5.0の説明はとても使えます。1つづつ慣れていきましょう。
購入時のチェックポイント
- 付属のダウンロードコンテンツは、専用サイト(インプレスブック)の会員登録が必要です。
- 解説はあくまでも問題ありきの文章なので、初学者用の表現はしていません。
- サイズが大きいです。。
「かんたん合格ITパスポート過去問題集」を詳しく紹介
本の大きさや厚さ
書籍としてはA4サイズになります。ページも400頁相当ありますので、厚さも重さもしっかりあります。
カバンは大きめでなければはいりません。入れたはいいけど、他のものが入るのか疑問です。

厚手の参考書といい勝負してますね(笑
文字の大きさは、ほどほどよりは小さめ、解説のところはどうしても情報量が多いので圧迫感はあるかもしれません。

ただページ脇の参考やワンポイントの文字が小さすぎ、ちょっと読みづらい印象でした。
本書の構成
本書はITパスポートの3つの構成になっています。
- ITパスポートの学習方法や各種対策
- よく出る問題
- 過去問題集
2の「よく出る問題」は、ストラテジー/マネージメント/テクノロジーの3つの分野に分かれています。
各分野は、さらにいくつか分かれているので、分類ごとに学習していく参考書のような使い方ができます。
3の「過去問題集」は1ページに3つ前後の問題が掲載されており、反対ページにその解説が記載されています。
問題集というよりも「解説集」と言った表現がぴったりなのかなと思います。
本文について
「よく出る問題」を使って肩慣らし
本書の中心は、約300問強のよく出る問題であるといえます。主に出題される用語とは何かを理解するための問題が出されます。
基本的に1用語について1問題で、難易度は低めに設定されているようです。

解けない場合は、右ページに解説があるので確認しましょう。
解説に物足りなければ、Webサイトなどを当たるかしっかり解説してある重めの参考書を検討しても良いと思います。
全てを覚えるということも難しいので、間をおいて定期的に学習することをお勧めします。
また実際の過去問を解き始めるとわかりますが、本番はこの「よく出る問題」の1つ2つ上の難易度のものが出題されます。
過去問とは「事例問題」と向き合う
ITパスポートでは、以前は該当する用語はどれか的な問題が多かったのですが、最近は
「この事例の場合は、何が適切か?」
という問題が増えています。この場合、参考書を読んでも何が解答であるか書いていません。。
そのため解説を読むしかない、もしくは参考書を読み解いて答えを導くかのいずれかです。
本書では、どのように考えたら解けるかの解説がしっかりされています。

本問では、10年分のデータであることと、”予想"というキーワードがわかれば解けるのですが、丁寧に考え方を説明してくれています。

その上で、各選択肢をどう選ぶんのかをテクニックが記載されています。
表計算の問題点が説明されているのはだいぶいけていると思います。
問題を解くことよりも、どのように事例を読み解くのかの解説部分をしっかり熟読することをお勧めします。
ありそうでない計算問題だけの紹介
ITパスポートは用語を覚えていく試験なのですが、中には5から6問ほど出題されます。これをどうするのかはテクニックとして大切です。
本書では、どんな計算問題があるのかまとめてくれています。
学習者は、自分が解けそうなものを探しだし、重点的に学習することができます。あるいはパスする計算問題を知ることができます。

これがあるだけで、過去問への見通しが違ってくるはずです。問題集ならではだと思います。
過去問練習は、アプリで繰り返す
本書に掲載されている問題は、いずれも解説が付いていますので1頁につき数問です。
そのため、テンポよく解答する練習にはなりません。(答えも見えてしまうし。。)
そこで本書の会員サイトから過去問アプリをダウンロードして、アプリを使って解いていくのが良いでしょう。

過去問は平成27年から最新の過去問までがありますので、どんどんチャレンジしましょう。
ちなみに単語帳は、問題集があるので時間がある時間にでもという感じです。
まとめ
「かんたん合格ITパスポート過去問題集」についてまとめです。
総合評価 | 4.2 | ITパスポートへの対策に始まり、問題数とその解説なども含め、これ1冊で何役もこなせます。電子書籍のダウンロードやミニアプリ的なもので過去問練習などもしっかりこなせます。 読みやすさは、問題集なので通常のレベルにならざるを得ないので仕方ないかなと。 |
読みやすさ | 3 | 解説はやや詰め込みすぎ、そしてイメージが少なくなるのは宿命 |
デザイン | 4 | 問題集の宿命である、小難しさをなくそうとするレイアウト |
価格 | 5 | コストパフォーマンスが素晴らしい |
役立ち度 | 4 | ITパスポートへの説明から、計算問題のフォローや各種付録などスキがありません。参考書を選べないときにこれを買ってみるというのは十分ありです。 |
ボリューム | 5 | 付録、掲載内容ともに十分以上、本書に出ていない問題はないかなと思います。 |