[最新版]徹底攻略ITパスポート教科書 + 模擬問題 2021年版の感想・評価・レビュー

こんにちは、三島某「@mishima_books」です。
今回は「徹底攻略ITパスポート教科書 + 模擬問題」(以降、本書と記載)を読んでみました。
ITパスポートの概要や本サイトのレビュー方法について知りたい方は「ITパスポート レビューの考え方」を一読してください。
「徹底攻略ITパスポート教科書 + 模擬問題」はどんな本?

掲載範囲、付録など含めITパスポートに関しては網羅率はトップクラス。電子書籍のダウンロードやミニアプリ的なもので過去問練習などもしっかりこなせます。
評価:3.9

発行元 | 株式会社インプレス |
著者 | 間久保 恭子 |
初版発行 | 2021年3月11日 |
定価 | 1,738円 |
ホームページ | 公式サイト |
電子書籍版 | 有 |
その他 | 電子版無料ダウンロード 過去問アプリ有り |
こんな人におすすめ
- ITパスポートを早急にかつ確実に合格したい方
- 試験勉強/資格勉強に慣れている方
こんな感じで使って欲しい
ITパスポートを確実に合格したい方/資格の勉強はそこそこ経験ある方
- 試験対象の用語が頻出度合いと合わせてシンプルに記載されているので、どのレベルで出題されるかわかります。
- 過去問アプリはある程度勉強が進んでる方には、問題集いらずで便利です。
- ある程度学習が進んでいるなら、過去問を中心にして、わからなところを確認するなどで使うと良いです。
購入時のチェックポイント
- 初学者向けの記述はなく、試験対策用の参考書となっている。
- 付属のダウンロードコンテンツは、専用サイト(インプレスブック)の会員登録が必要です。
「徹底攻略ITパスポート教科書 + 模擬問題」を詳しく紹介
本書の大きさや厚さ
参考書としては標準的な大きさですが、ページ数は500近くに。
厚さも重さもしっかりあるので、小さめのかばんやボディバックには厳しいです。

文字の大きさは、ほどほどに大きいのですが、行間も程よく文章を追うのに苦労はしません。
他参考書と比較しても文章量が多く、その上でも読みやすいは大事です。
ただページ脇の参考やワンポイントの文字が小さすぎ、ちょっと読みづらい印象でした。
本書の構成
本書はITパスポートについての説明や出題傾向に始まり、章ごとに本文が続きます。
各章や節はシラバスの構成を意識しているので、読者はもれなく学べている安心感を得ることができます。
第1章 企業と法務(ストラテジ)
「徹底攻略ITパスポート教科書 + 模擬問題 令和3年度 目次」参考に整理
第2章 経営戦略(ストラテジ)
第3章 システム戦略(ストラテジ)
第4章 開発技術(マネジメント)
第5章 プロジェクトマネジメント(マネジメント)
第6章 サービスマネジメント(マネジメント)
第7章 基礎理論(テクノロジー)
第8章 コンピュータシステム(テクノロジー)
第9章 技術要素(テクノロジー)
第10章 情報セキュリティ(テクノロジー)
本書は章ごとというよりは節ごとの10-20頁前後に分割しています。それをさらに2頁-3頁くらいに分けて、学習者は、1日に数節ごと学習していくのだと思います。
数頁読んだら、参考書中の問題をいくつか解いてみて、理解しているかを確認していくとリズムよく学習できると思います。
とはいえ1節あたりの情報量は相当なので、腰を据えて学習していく必要があります。

シラバスの構成と目次の構成とをお合わせているので仕方ないのですが、やはり第1章2節の法務と第7章の基礎理論は少し違和感が、ハードルがかなり上がります。
本文について
試験に必要なことだけ、しかし残らず
参考書というのは、多かれ少なかれ用語に対してある程度の背景や目的に関係する事柄について説明があります。
本書では、不要な説明を避け、必要最低限の文章で説明されています。
ちょっとわかりにくい表現ですよね・・
例えば、無線LANについて説明する場合、箇所をいかに抜粋します。

本書では試験に必要なついての説明されています。各用語は不要な説明がありません。
確かにこのあたりの文章が出ているなぁと思いました。
V5と書かれているところは「シラバス5.0」対応箇所ですが、ほか参考書ではWIFI-DirectやメッシュWI-FIについての説明がないことが多いです。
本書では、全て掲載頻度を提示した上で、学習者に勉強範囲を委ねているようです。議論が多い部分ではあるんですが、好感が持てる構成となっています。
ワンポイント/試験対策はスルー禁止
本書では、本文の脇にいくつかの小ネタが掲載されています。

参考書では、本文とは別にこのての説明をよく見るのですが利用の仕方が説明されることは稀です。
(あっても説明としては不十分なことが多い)
本書では試験対策と直球の表現を行っているため、読者は本文と合わせて読むことができます。
そのほかのワンポイントや参考については、試験との関連性について説明についてあるのですが、もう少し詳しい説明が欲しいかなと。

三島的には、ワンポイントは試験対策で記載して差し支えない内容かなと思えました。
問題について
本書は購入者に様々な問題集を提供しています。おそらく本書の最大のセールスポイントの1つだと思います。
本書中の問題(設問)は、各章ごとに15-20くらい掲載しています。参考書としては十分な量といえるでしょう。
模試問題が2回分ついてますので、分野ごとの学習が終わったらトライするのも良いと思います。
ITパスポートの公式サイトからの過去問は説明などありませんので、説明がしっかりある模擬試験をしっかり使い切ると良いでしょう。
過去問アプリ
本書のサイトに過去問アプリのURL等が記載しています。ログインして利用するタイプですので、気楽に使っていきましょう。
過去問は平成27年から最新の過去問までがありますので、どんどんチャレンジしましょう。

ただ間違っても、回答の説明はありません。その意味でも本書を脇にトライしましょう。
しっかり本書を活用することができれば、問題集を買う必要がないのではないかと思います。
ただし最新のシラバスに対応しているのは一部の過去問だけでしょうから注意してください。
玄人好みの単語帳アプリ
過去問アプリと合わせてITパスポートにでる用語を掲載した単語帳アプリがあります。
ただし図の通り、単語が問題で、回答は説明文となかなかハードルが高いです。

しっかりやりきれば効果は高いのですが、基本的に説明文を見て単語を答える方が、ITパスポートのような試験の場合は効果が高いように思えます。
最後の仕上げに腕試しなどで使うと良いかもしれません。
まとめ
「徹底攻略ITパスポート教科書 + 模擬問題」についてまとめです。
総合評価 | 3.9 | 掲載範囲、付録など含めITパスポートに関しては網羅率はトップクラス。電子書籍のダウンロードやミニアプリ的なもので過去問練習などもしっかりこなせます。 一部のデザインともう少しだけ初学者に馴染みやすい構成だったらと思いました。 |
読みやすさ | 4 | 説明はいずれもトップレベルの簡潔さ、イメージも適度の入っているので、飽きさせません。 |
デザイン | 2.5 | ページ脇のワンポイント、試験対策の文字が小さすぎ これを学習範囲とするのは酷です。。 |
価格 | 4 | 付録も含めるとコストパフォーマンスは十分以上です。 |
役立ち度 | 4 | 学習者がITパスポート/資格勉強の経験がないと使いこなすのは難しいので-1 |
ボリューム | 5 | 付録、掲載内容ともに十分以上、本書に出ていない問題はないかなと思います。 |