[最新版]文系女子のためのITパスポート合格テキスト&問題集 の感想・評価・レビュー

こんにちは、三島某「@mishima_books」です。
今回は「文系女子のためのITパスポート合格テキスト&問題集」(以降、本書と記載)を読んでみました。
ITパスポートの概要や本サイトのレビュー方法について知りたい方は「ITパスポート レビューの考え方」を一読してください。
「文系女子のためのITパスポート合格テキスト&問題集」はどんな本?

ITパスポートがどんなものかを知りたい方向けの1冊。掲載範囲が古いのである程度学習が進んだら、本格的な参考書の購入を検討をお勧めします。
評価:2.5

発行元 | インプレス株式会社 |
著者 | 滝口直樹 |
初版発行 | 2016年8月21日 |
定価 | 1,518円(税込) |
ホームページ | インプレスブックス |
電子書籍版 | 有 |
その他 | PDF形式の電子書籍版が無料 講義音源が無料 |
こんな人におすすめ
- ITパスポートってどんな勉強すればいいか知りたい方
- ITパスポートに軽くチャレンジしてみたい方
こんな感じで使って欲しい
ITパスポートを知りたい方
- 参考書の文字が入ってこない場合は、解説音源が付いていますので、そちらを通勤/通学で聞くことができます。
- 第1章は絶対に飛ばしましょう!
購入時のチェックポイント
- 発行が2016年なので最新のテスト範囲が含まれていません。
- 付属のダウンロードコンテンツは、専用サイト(インプレスブック)の会員登録が必要です。
- 問題範囲、数のいずれも足りていませんので、問題集が必要です。
「文系女子のためのITパスポート合格テキスト」を詳しく紹介
本書の大きさや厚さ
本の大きさはA4ノートパソコンが入るかばんであれば大丈夫です。
ページ数は550以上となかなかのボリュームです。女性の小さめのかばんには厳しいので、さて困ったということになろうかと思います。
文字の大きさは、普通に大きく読みやすい印象です。1ページあたりの情報量が少ない分ページが増えてしまっています。
とはいえ、電子書籍版が無料でダウンロードできるので、スマホにダウンロードして通勤/通学時間読むとかの使い方が一番良いかなと思います。
本書の構成
本書はITパスポートについての説明に始まり、章ごとに本文が続きます。そして読者の興味が向かいやすいだろうテクノロジー系の話題から切り込んでいます。
ITパスポートの問題は3つの分類(ストラテジー、マネージメント、テクノロジー)に分類されます。
基本的にはシラバスの目次にそって進められていきます。
第1章 基礎理論(テクノロジー)
「文系女子のためのITパスポート合格テキスト&問題集 目次」参考に整理
第2章 コンピュータの基本(テクノロジー)
第3章 ITを支える技術(テクノロジー)
第4章 企業と法務(ストラテジー)
第5章 経営戦略(ストラテジー)
第6章 システム戦略(ストラテジー)
第7章 システム開発(マネージメント)
第8章 システム運用(マネージメント)
本書は、ITパスポートの試験範囲を決める目次に沿って学習を進めるため、いきなりコンピュータの基礎理論から始まってしまいます。。
本書は文系の方向けの参考書のはずなので、本書の読者層はここでかなり高い壁を登らざるを得なくなってしまい、下手をすれば脱落してしまうでしょう。
本書を購入される場合は、どの順番で学習するか考えることをお勧めします。
三島のオススメは、「第2章->第3章->7章->8章->6章の順で勉強し、空いた時間で1章です。」
また本書は、登場人物の所属する会社について話が進んでいきます。章ごとに勉強するみたいな使い方ではなく、空いた時間に無理なく読み進めるというのが正しい使い方だと思います。
本文について
なんとなくわかったの大事さ
本書では、キャラクターの会話と用語の説明が交互に繰り返しながら学習が進んでいきます。

キャラクター達はある会社のネット事業に関わるために必要な知識を学んでいきます。
会話では、ITパスポートを勉強し始めた学習者の目線で、指導者役のキャラクターへの質問が繰り返されます。
学習者はかなり軽快に読み進めることができるため、ITパスポートがどんなものかの感触を掴むことができます。

上の図では、無線LANの導入を会話型の説明しておき、次のページで学習内容が提示されています。
ITパスポートを学習する最大の障壁は膨大な専門用語ととっつきにくさだと思います。本書では、軽快な読み口でそのハードルを下げることができるかもしれません。
フワッと理解できたら、最新の試験範囲を網羅した参考書を開いみてください。まるで違う印象を持たれると思います。
丁寧な音声解説によるIT用語の説明
本書では、参考書では珍しい音声による解説が特典サイトからダウンロードできます。おそらく本書で最も素晴らしい部分ではないかと思います。

各節ごとに10分強の音声が用意されています。
いきなり参考書を読んでしんどい時に音声があるかどうかで相当とっつきやすいさが変わります。
また模擬試験の回答についても音声解説があります。文章やイラストだけでは、イメージがつきにくい場合に音声での解説があるとは挫折を防ぐ力になるのではと思います。
とはいえ、今はYoutubeで動画で解説しているコンテンツもたくさんあるので利用方法は限定的になってしまうでしょう。
シラバス5.0についての未対応
本書は、2016年に出版されているので当然ながら最新のシラバスに対応していません。
また初学者用途でもありますので、記載範囲は限定的です。そのため掲載内容は、現在から見るとかなり狭くなっています。
最新のシラバスに対応した学習は行えませんので、ITパスポートの受験予定がない、もしくはITパスポートって?という様子見にのみ使うことができます。
問題について
本書では、1節ごとに2,3問づつと1回分の模擬テストが掲載されています。参考書としては概ね平均的な問題数と言えます。
2回りくらい読んだたら、どれくらい自分ができるのか?を判断するために模擬試験の100問にチャレンジしてみましょう。
ちなみに模擬試験と本文中の問題と解説は同じ感じなので、参考にしてみてください。
問題集を買うか、本格的な参考書を買うかを決める良い判断材料です。
解答は、会員サイトの特典ページからダウンロードできるのですが、少し面倒かなと思います。
まとめ
「文系女子のためのITパスポート合格テキスト&問題集」についてのまとめです。
総合評価 | 2.5 | ITパスポートの様子見するための1冊目としてお勧めです。とっつきやすさは屈指だろうと思います。解説の音源は出版当時であれば素晴らしいアイデアだと思います。 でも最新のITパスポートの範囲が含まれていないのと、最新の出題傾向がWebサイトで見つけられませんでした。 |
読みやすさ | 2.5 | 簡単な言葉での説明は、学習者に読みやすいでしょう。でもイメージは少なめなので、初学者には厳しいかもしれません。 |
デザイン | 3.0 | スッキリとしたデザインは、初学者には圧迫感を与えないので良いかなと。 |
価格 | 3.0 | ITパスポートの導入書として価格は妥当。 |
役立ち度 | 2.0 | 音声音源は良いのだけど、Youtube などに動画あるので |
ボリューム | 2.0 | ITパスポートとしては古い書籍になるので、ボリューム不足。 |