[2021年版] ITパスポートって使える、メリットのある資格なの?

まとめ
本ページでは、ITパスポートのメリット/使えるかまとめてみました。
・志望校や入学している学校がITパスポートを優遇する場合を除き、強いメリットはない。
・就活/転職には、対象とする企業/職種のレベル・内容に応じてメリットが生まれる。
ITパスポートについてのおさらい
ITパスポートは、資格名通りITに関する基礎的な知識を評価する国家試験です。過去にシスアドという資格があったのですが、その後継資格です。
またIT系の国家資格には難易度が設定されていて、一番簡単な資格として位置付けられています。
2020年は10万人程度が受験していて、おそらくIT関連ではトップクラスの人気資格です。
また毎月受験でき、合格率も60%に迫る感じなので、5700円としっかりお金はかかりますが、手をつけやすい資格です。
ITパスポートを取得するメリットは?
ITパスポートは、難易度が低く、また実用度も低いので一般的な評価は、そのほかの資格と比較して高くはありません。
そのためITパスポートを持っているから就職や転職にすごく有利ということはありません。
また現場ですぐに使えるかといえば、概念的なものや最新の用語も多く、使えるイメージはありません。
僕のイメージとしては英検2級って感じなんですよね。もう少し良い例えがあるといいんだけど。。
じゃあメリットは全くないかといえば、そういうことはありません。資格の難易度に応じた形ですが、受験者の状況に応じて、しっかりあります。
本ページでは高校生、大学生、社会人、転職者の4つのパターンでそれぞれのメリットを整理しました。
高校生の場合
高校生にとって、ITパスポートは新しい情報に溢れています。社会科とはわけが違います。企業の経営戦略からITテクノロジーの基礎的な知識まで広範囲の情報に触れることができます。
資格を獲得することで優遇する学校があります。もし行きたい学校がその中に含まれているのであれば、受験勉強の片手間に勉強することをお勧めします。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験:大学活用(入試優遇)
大学生/専門学校の場合
高校生と同じく大学によっては単位に優遇されることがあります。通っている大学が対象の場合、メリットがあると言えます。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験:大学活用(入試優遇)
では肝心の就活についてはどうかいえば、ITパスポートは技術系の国家資格で最もランクが低いので、直接的な効果は低いと思います。
理系であれば、ITパスポート取るよりもより難易度の高い資格が要求されますし、文系では語学やビジネス系の資格の方が求められると思います。
しかし文系の学生の方がITを視野に入れているというのは、視野の広さをアピールするポイントになるかもしれません。
社会人/転職者の場合
社会人/転職者の方は、どの企業に属するのか?あるいは希望するのか?によると思います。
大手企業や技術系のIT企業では評価されることは難しく、取得するメリットを見つけることは難しいでしょう。
それ以外を希望する場合、初心者を優遇してくれる企業は少なくありません。その際にITパスポート保持は力になります。
また所属する企業自体が高齢化している場合は、ITパスポートでも十分戦力になり得ます。
募集要項に割と書いてあったりしますよね?条件が合うなら一考する余地があると思います。
社会人向けのメリットをもう少し突っ込んでみる。
社会人目線でなぜメリットが生まれるのかについて、語ってみたいと思います。まずはザクっとメリットをまとめてみます。
- 上位の資格を受験するための下地となる知識を獲得する。
- IT企業や部署へ参加するための準備となる。
ここでは2番目の準備作業としてITパスポートを勉強するというところにフォーカスしたいと思います。
本資格では、IT関連の知識を広く浅く獲得することができます。それにより「打ち合わせ」に参加することができます。
賛否はありますが、会社ではよくも悪くも打ち合わせの連続です。
その打ち合わせでポカンとしているか、かろうじて理解できているかを周りの先輩は見ています。
メモや議事録を取るためには聞いた言葉でなければいけません。
ITに関連した打ち合わせに参加した際に、全く何を言っているか分からないという事態を避けることができます。
また仕事上、Google先生にどのように質問するのかは必須です。その質問のクオリティを上げることは大きなメリットであるといえます。
まとめ

・ITパスポートは、その獲得できるスキルレベルに応じたメリットが受験者の置かれた状態に応じてしっかりあります。
・効果は一時的かつ限定的なので、継続して勉強していきましょう。