[最新版] 本当によくわかるJavaScriptの教科書の感想・評価・レビュー

こんにちは、三島某「@mishima_books」です。
今回はITパスポートとは違い、駆け出しエンジニアの方向けにJavaScriptの入門書である「本当によくわかるJavaScript」(以降、本書と記載)を読んでみました。
「本当によくわかるJavaScript」はどんな本?

プログラムってなに?ということをJavaScriptというプログラミング言語を通じて学ぶことができる一冊です。
総合評価:番外編なので対象外

発行元 | SBクリエイティブ株式会社 |
著者 | エンタクルグラフィックス |
最新版発行 | 2021年4月5日 |
定価 | 2, 178円(税込) |
ホームページ | 公式サイト |
電子書籍版 | 有 |
その他 | – |
こんな人におすすめ
- プログラミングってそもそも何?という方
- HTML/CSSの勉強が終わり、さぁJavaScriptだと鼻息の荒い方
こんな感じで使って欲しい
プログラミングに興味がある方
- まずはChapter5までを頑張りましょう、2から3周くらいすると良いでしょう。
- Chapter6からHTMLの要素が入ります、あまり深く考えずに進めると良いです。
HTML/CSSを学習した、その次にJavaScriptに興味がある方
- Chapter6からやりたくなると思うのですが、ぐっとこらえてJavaScriptの基礎を頑張りましょう。
- Chapter9を始める前に別な書籍やサイトなどでJavaScriptについて学習を追加することをお勧めします。
購入時のチェックポイント
- HTML/CSSについてのは、軽くで知っておく必要があります。
- 実務用途ではありませんで、実践的に学びたい方は別な書籍に当たった方が良いと思います。
「本当によくわかるJavaScript」を詳しく紹介
本書の大きさや厚さ
本書は、200ページ強の入門書としてはボチボチな感じ、本の大きさはB5サイズの正方形と手に取りやすい感じ。
冒頭の写真にもありますが、本格的な参考書に比べると、適度な厚さです。

文字の大きさ、行間もボチボチなので読みやすいです。
1ページにそれほど詰まっていないので、情報量に圧倒されてしまうことはないと思います。
どのようなスキルであっても入門者で大事なのは薄さと読みやすさです。
書いてある情報は入門者に間違いなく辛いものなので、参考書のデザインは本当に大切です。
本書の構成
本書は、全11章の構成からなり、各章は15ページから20ページくらいで構成されています。
Chapter 1. JavaScriptとは?
「本当によくわかるJavaScript 目次」参考に整理
Chapter 2. JavaScriptの基本
Chapter 3. 条件分岐
Chapter 4. 繰り返し
Chapter 5. 関数
Chapter 6. オブジェクト
Chapter 7. イベント
Chapter 8. スライドショーの作成
Chapter 9. jQuery
Chapter10. Web API
Chapter11. 複数の機能を1つのWebサイトにまとめる
ただChapter1-5とChapter6から8とそれ以降と大きく3つに分類されています。
プログラミング初心者の方は5章までをしっかり学習しないと、Chapter6以降はなぞるだけになってしまいます。
すでにHTML/CSSを学んでいる方は、自分が作ったページを動かすイメージをぼんやりとではあるけど、持つことができると思います。
本文について
現実の問題をプログラムでどう書くのか?
プログラミングを学習する人は、基本的な文法から学ぶわけですが、多かれ少なかれ次のような疑問をいただいていると思います。
「これって何に使うんだろう?」
当然、参考書にはサンプルなど記載しているのですが、現実的な問題を比較しないので、どうしても理解が曖昧に
なってしまいがちです。

本書では、上図のように具体的な問題に照らし合わせてプログラムを説明するため、入門者への回答にスムーズに応えることができています。
プログラムを書く準備がそもそも厄介ということ
本書の読者は、プログラミング初心者や一度やめてしまった方が多いと思います。その方たちのストレス、つまりめんどくささを取り除くは重要です。
本書では、Webブラウザやブラウザを利用しているのですが、可能であればWebブラウザでJavaScriptを書くことができるサービスなどを紹介しても良いのかなと思います。
最近、パソコンにソフトウェアをインストールってしない気がするんですよね・・・
加速度的に難易度を上げる功罪
本書が大きく3つに分類されているということを前述しましたが、もう少しわかりやすく整理します。
必要な技術 | 該当読者 | |
Chapter1からChapter5 | JavaScriptの基礎文法 | プログラミング初心者 |
Chapter6からChapter8 | ブラウザ上でのJavaScript, HTML, CSS | HTML+CSS学習済 |
Chapter9以降 | jQuery, Webサービス など | ページ作成経験者 |
このように見ると、必要な技術レベルが階段方式で上がっているのがわかります。特にjQueryについては、この説明でついてこれる初心者はいるのか?といえば相当難しいと思います
さらにこの後にWebAPIに続くのですが・・・
Chapter1から5までの良さが一気に冷めて行ってしまうのはとても残念です。
まとめ
「本当によくわかるJavaScript」についてのまとめです。
総合評価 | – | プログラミング言語の入門書は簡単すぎても、難しすぎてもいけないバランスの難しい書籍だと思います。
本書はその絶妙なバランスをしっかりと成立させている珍しい1冊と |
読みやすさ | 4 | 習っていないことをいきなり書かない気遣いと平易な書きっぷりで入門者にびっくりさせない工夫 |
デザイン | 4 | ほどほどな1ページあたりの情報量と読みやすいソースコード、挫折させないように気を配られたレイアウト |
価格 | 4 | このレベル帯の価格としてはコストパフォーマンスが高め。 |
役立ち度 | 3 | プログラムが行うことの入りとして十分ではあるものの、基礎的な部分をもう少し説明しても良いのかなと思います。 |
ボリューム | 3 | 入門書としては十分なボリューム、ありすぎてもいけないので。。 |